あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師という職業について
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あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師に必要な知識とスキル


あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師を職業とするには、まず、次のような専門的な知識が必要です。
1.セラピーとカウンセリング
 心身の疾患の診断、治療、リハビリ、ならびにキャリアカウンセリングと指導のための原理、方法および手順に関する知識。
2.医学的な知識
 人間の傷害、病気、障害等を診断し治療するために必要な情報と技法に関する知識。この知識には、診断、治療方法、医薬品の特性と相互作用、予防方法が含まれる。
3.心理学的な知識
 人間の行動とパフォーマンス、能力、性格、関心における個人差、学習と動機付け、心理学的調査の方法、行動障害と情動障害の査定と治療に関する知識。

また、職業スキル(研修や経験をとおして時間をかけて育まれる能力)も必要になります。職業スキルを身につけるには、言われたことを的確に理解できること、口頭で的確に情報を伝えられること、新しい知識を必要に応じて積極的に吸収できること、などが必要になります。これらの素質を内に秘めている人が向いているといえるでしょうが、職業スキルは、経験によって身につけていくことができます。

あん摩マッサージ指圧師になるには、これらの知識とスキルを身につけ、国家試験に合格してあん摩マッサージ指圧師の資格を取得しなければなりません。はり師・きゅう師などの資格も合わせて持てば、さらに強力なものになります。


あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師になるための条件


あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師になるには、それぞれの国家資格が必要です。国が定めた(文部科学大臣または厚生労働大臣の指定する)養成施設に3年以上通う必要があります。免許は、通信講座では取得できません。
国が定めた養成施設に入学できるのは、生理学、解剖学、リハビリテーション医学などの知識を有し、大学入学資格を有する者(高校卒業以上)です。
国家試験の受験資格は、養成施設に3年以上通い、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師となるために必要な知識と技能を修得すると与えられます。
国家試験は、毎年2月に(財)東洋療法研修試験財団が行います。受験検定料は15,100円。合格発表は、例年3月下旬です。このあん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師の資格免許を取得して、はじめて開業できます。この試験は学科科目だけで、比較的合格率も高くなっています。平成4年度から行われた国家試験の今までの合格率の平均値は、あん摩マッサージ指圧師は87.0%、はり師81.1%、きゅう師81.4%と、高い数値を示しています。


あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師という職業への展開


あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師の国家資格を取得すると、次のような道があります。
・資格を生かして、開業
・鍼灸院・整骨院・病院などに、あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師として勤務
・さらなる学習のため、柔道整復士や整体師の学校へ通う
・あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師の教員になるための、あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師教員養成校へ通う

あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師には、人と接するのが好きで、相手をリラックスさせるような話し方が身についている人が向いています。慣れるまでは患者さんとのやりとりに悪戦苦闘する人が多く、どこがどう辛いのか、患者さんから聞き出すのにもひと苦労するようです。適切な治療を行うために問診はかかせないため、コミュニケーション能力が求められる仕事でもあります。

また、実力によって独立開業、高収入も可能になるため、自分の腕で勝負したいという独立志向の人にも向いています。そのためか、学習する人も増え、あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師は人気が高まっている職業のひとつです。
あん摩マッサージ指圧師の資格だけでなく、はり師・きゅう師の資格もあわせ持てば、より開業しやすく、独立開業、高収入に繋がるため、はり師・きゅう師の資格も取得する人が多いようです。


あん摩マッサージ指圧師の労働条件の特徴


昭和20年代には、あん摩・はり・きゅうに従事する人の大部分が視覚障害者でした。現在は「あんまマッサージ指圧師」免許取得者の80%が晴眼者で、視覚障害者は少数になっています。
資格を取得したばかりの新人は、治療院(施術所)に勤務しながら技術を磨く場合が多いようです。この場合の給与は、固定給に加えて、治療に応じた歩合給が支給されるパターンが多いようです。
企業の中で鍼や灸を施して従業員の疲労回復をはかる療法士「ヘルスキーパー」の道もあります。企業などでは多くの場合、ヘルスキーパーは嘱託職員として雇用されることもあります。賃金・勤務時間は、一般職員と大きな差はありません。
治療院では顧客の都合に合わせて夜間・深夜勤務もあり、残業が多くなっています。休日・休暇は、地域・組合ごとに統一休が設けられている場合が多く、主要な顧客の依頼状況との関係で様々です。
最近は、治療よりもリフレッシュや癒(いや)しを求めるサラリーマンやOLを対象にしたクイックマッサージ(10分〜15分)コースを設けている治療院も増えています。しかしながら、無資格者の多いことが問題となっているため、訴訟も起こっています。


ニーズ、働く場所、雇用形態


現在、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師に対するニーズは、年齢、男女を問わず、高まっています。求人依頼は毎年150社以上もあり、近年では女性の割合も増加しています。
どうして、このようにニーズが高まってきているのでしょうか? 現代社会では、労働に疲れ果てている人、癒しを求める人が多くなっています。さらにテレビやラジオのメディアでも、癒しをもてはやし報道しています。あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師の国家試験の受験人数は、平成16年頃から急激に増えています。このことからも、注目度の高い仕事だといえます。
求人需要は、国家資格が必要でない民間療法(カイロプラクティックやエステなど)に比べ、マッサージ師の国家資格を持っている人へのものが多く、常にマッサージ師(あん摩マッサージ指圧師)を募集しています。現在、実際に就労しているあん摩マッサージ指圧師は、約10万人です。このうち視覚障害者は、全体の26%にあたる約2万5000人です。
就職先は、マッサージ治療院から病院のリハビリ施設や整形外科、ホテル、スポーツクラブ、老人福祉施設など、幅広くあります。まさに手に職といえる仕事です。
治療院、病院のマッサージ治療院で働く場合の雇用形態は、見習いアルバイトからスタートするケースが多いようですが、将来的には独立を考えている人が多いようです。


開業するには


あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師で開業するには、なんといっても経験を積むことが大切です。そして人脈を形成すれば、独立することもできるでしょう。将来的には、柔整と鍼灸の両方の資格を持っている人が、この業界で有利に生きていけるようです。
あん摩マッサージ・はり灸でも保険を取り扱えますが、保険請求する前に医師の同意を取り付ける必要があるため、まだ一般的に広まっているとは言えない状況です。
現在は、柔整と鍼灸の両方の資格を持っていて、鍼灸整骨院として経営しているところが多くあります。独立開業する場合は、柔道整復師の資格もとっておくと、より有利に展開できるでしょう。柔道整復師の資格取得試験は、平成17年から問題数が増加し、最低合格点も上げられたため、難しくなっています。国民医療費のおよそ1%にあたる3,500億円が、マッサージ・鍼灸・柔整の療養費に充てられています。その中の3,000億円が柔整、60億がマッサージと鍼灸、残りはその他になります。
治療院を構えて独立開業する場合は、20〜500万円くらいの予算が必要です。
あん摩・マッサージ・指圧の場合は、ベッドなどの設備とタオルなどの備品、ハリ・灸の場合は道具一式、さらには電気治療器など、それなりの設備投資が必要になります。自宅で自分1人だけで開業する場合は、初期投資は最小限に抑えられますが、物件を借りたりスタッフを雇ったりする場合は、当面の運転資金も合わせ、少なくても数百万円の予算が必要になります。物件の価格は、立地などによって異なり、賃金も、その土地(都会・地方)によって、また業務内容によって15万〜60万以上と、幅広くなっています。


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「あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師になるための国家試験」と「あん摩マッサージ指圧や鍼灸(鍼灸マッサージ)と民間療法(カイロプラクティックや整体など)の違い」
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